漢方薬ってずっと飲まないと効かない？？

漢方相談を受けていて、先ずでる話題はこちらです。
今苦しいので、2〜3ヶ月飲まないと効かない薬は。。。とおっしゃる方がいます。漢方薬は西洋薬に比べて効き目が弱いから、効くのが遅い！とおっしゃる方もいます。
☆飲んで3日で効く薬は？
☆しばらくしてから効く薬は？
薬の効果を期待するのであれば、必ず気になりますよね！
一緒に考えてみてください。

【西洋薬】
☆3日で効く→風邪薬、胃腸の薬、痛み止め、睡眠薬などなど
☆しばらくしてから効く薬→血圧の薬、コレステロールの薬、鬱の薬などなど

西洋薬にも、すぐ効かない薬はありますね。血圧が今160で、1錠飲んだら130になって、それがずーっと130のままで維持出来る薬。。ありません。病院つぶれちゃいます。
人間の体も、160の血圧で血が巡っていたのに、急に130にされたのでは、頭や細胞に栄養が運べません。倒れちゃいます。
これらの薬は、少しずつ効くほうが良いのです。
すぐ効く薬代表！！
私としては、ロキソニン(痛み止め)ですかねぇ。3日と言いません。矢の如し速さで痛みをブロック！30分で効きます。
それから睡眠薬。飲んで30分もすれば気絶同然に意識がとぶ方もいるとのこと。眠れない時には助かりますが、少し怖さもあります。

ではいざ【漢方薬】の世界へ
☆3日で効く→風邪薬、胃腸の薬、便秘薬、足がつった時の薬などなど
☆しばらくしてから効く薬→不妊治療の薬、血流を改善する薬、更年期障害の薬などなど

意外にね！あるんです！3日で効くのも。
みなさんご存知の風邪漢方の、葛根湯や小青竜湯は3〜4日分で売ってますもんね。そこは効かなきゃね。
胃腸炎の薬は、3日と言わず、2回飲んで効いた方もいらっしゃいます。
足がつった時の薬は、病院の医師も、5分で効くと豪語しておられました！

なぜ漢方のイメージが、じっくりゆっくり♡なのかなぁと、私なりに考えてみたところ。。。
得意分野によるところが大きいのかなと。

漢方は、ロキソニンや睡眠薬のように神経を麻痺させたり、ブロックしたすることを得意としません。原因は何か？どこからその痛みがきているのか。考え見極めます。

肩はなぜ凝るのか。痛むのか。
肩と首のカーブは、体の中で1番血管が曲がっています。車の運転でも、ヘアピンカーブはスピードが落ちる。体のヘアピンカーブ肩！血流が遅くなり、凝りやすい訳です。
血流が悪くなると痛みがおこります。
血流を改善すること、なぜ血流が悪いのかを考えること。漢方の世界は詰め将棋。哲学論です。
西洋薬は、肩に痛みが、炎症がある。痛みを即座にブロック！科学数学の切った張った論です。
これが正に科学の進歩です。

どちらも良いんです。
両方やったら、痛みを直ぐに止めれて、原因も改善して、本当に素晴らしい！

でも、今漢方薬は、西洋薬に押され気味です。薬の見極めが難しいことや、薬を服用される患者さんの体質に左右されることが多いからかもしれません。
残念ながら、誰でも簡単に処方出来て、誰でも飲んだら効く漢方薬は、存在しないのです。

漢方薬の得意分野をご紹介します！
不妊体質の改善
脊柱管狭窄症
アレルギー体質
胃腸虚弱
ストレス負荷
などなど

やっぱり、じっくりゆっくりが得意分野な感じがしちゃいますね。。。(T_T)
なんてこった。
いやでも、直ぐに効かせる薬もあるんですよ！ね？ありましたよね？汗

直ぐに効くのもある！！
じっくり効くのもある！！
それは漢方か西洋かではなく、どのように改善していくのかによるものではないでしょうか。

先ずはお気軽にご相談いただき、どのように体調を改善していくのかを考えてみませんか？

ここからは実際の店頭でのお話
痛みを治す ということに関して

脊柱管狭窄症による痛みで病院に通院中の患者さん。痛み改善せず、ロキソニンを1日3回毎日毎日飲んでも治らない。痺れが出てもビタミン剤だけ。神経をブロックする薬は、1回飲んだがめまいがして続けることができなかった。
腰も太ももも痛くてさすりながら歩いている。腰が曲がって老婆のようだと嘆きながら、腰のサポーターをお探しで、ご相談を受けました。
体質や、痛みの状態、性別、年齢、舌などいろいろ伺って、2週間漢方薬を服用していただきました。

2週間後。。。。。

あの漢方よく効いたーーー！！！と笑顔でシャキシャキ歩いて店内にお越しいただいたその瞬間、私は、漢方薬を学んで良かったと、感動したのです。
漢方薬の力を今一度心の底から信じたのです。

2週間が、早いのか、遅いのか
感じるのは
患者さん 貴方次第ではないでしょうか。