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胃腸炎 ノロウイルス 

明けましておめでとうございます。お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか??年末から胃腸炎の患者様が増えてきているように感じられます。特にこの時期はノロウイルスに注意ですね、年末年始の暴飲暴食で弱った胃腸に感染しやすくなりますのでお気を付け下さい。吐き気や下痢、悪心などの症状でおかしいなと思ったらすぐに電話でも結構ですので、ご相談下さい。また絶対にかかりたくない方、妊婦さんや受験生の方は予防法をお教えしますのでご相談下さい。今回はノロウイルスについて詳しくご説明いたします。

ノロウイルスとは
小型で球状をした感染性腸炎の原因ウイルスです。日本では、秋から冬にかけて生ガキによる集団食中毒を起こすことで知られています。近年全国で起きた食中毒では、患者数が最も多く、全体の約4割を占めています。最近では高齢者施設での集団感染が全国的に流行しています。

食中毒の原因と感染経路
ノロウイルスは生活排水などから検出されますが、この下水が河川を通って海に流れ込みます。カキ、はまぐり、あさりを含む二枚貝は大量の水を吸い込んでプランクトンなどの餌を取り込むので、この時ウイルスも体内に濃縮されます。
特に冬場は、カキを生で食べることが多いので、ノロウイルス感染は冬季に多いといわれています。
ノロウイルスは、食中毒だけでなく人の手や食品を介して感染します。人の体内で増えて、患者の便や吐しゃ物の中には大量に出てきます。非常に感染力が強く、少量でも感染するので、感染した人の便や吐しゃ物が乾いて空気中に飛ばされ、感染するケースも報告されています。さらに、症状が回復しても、感染後の数週間は便中にウイルスが排出されるので、治ったからといって油断はできません。

***主な症状***
1~2日の潜伏期間の後、吐き気、おう吐、下痢、腹痛や、たまに発熱などを引き起こします。健康な人では比較的軽症で、数日で回復しますが、抵抗力の弱いお子さんやお年寄りでは重症化したり、吐いたものが気道に詰まって死亡することもあるため、注意が呼びかけられています。
***対処法***
発症したら、下痢による脱水症状や体力が消耗しないよう、水分や栄養補給を行います。下痢が起きているからといって下痢止め薬などを飲むと体内からのウイルスの排出を遅らせることがあるので、自己判断で服用せず、感染が疑われる場合はすぐにご相談下さい。

予防五カ条
一. かきなどの二枚貝はできるだけ生食を避け、中心部まで加熱して食べる
加熱する場合は、食品の中心温度85℃で1分以上を目安に、よく火を通しましょう。野菜も、サラダなど生ものより温野菜や煮物にしましょう。
二. トイレのあとや、食事や調理の前はしっかり手を洗う
料理をしたり食事の前や、トイレに行った後、下痢やおう吐を起こしている患者さんのおう吐物や便を処理した後は、必ず念入りに手を洗いましょう。
三. 下痢やおう吐などの症状がある場合や、感染した人の便や吐しゃ物を扱った後は食べ物を直接さわらない
二次感染を防ぐため、患者さんの汚物を扱った後や、特に自分が感染した場合は症状が治まっても1~2週間は料理など食べ物に触るのは控えましょう。
四. 食器や調理器具は、消毒をこまめに
ノロウイルスには石けんやアルコールによる消毒はあまり効果がありません。次亜塩素酸ナトリウムを含んだ消毒剤・漂白剤や、加熱が有効とされています。食器だけでなく、まな板など調理器具もしっかり消毒しましょう。
五. とくに抵抗力の弱い子供やお年寄りの感染には気をつける
ノロウイルスに感染しても、健康な人は症状が比較的軽く“おなかにくる風邪”程度ということもありますが、抵抗力の弱いお子さんやお年寄りでは重症化することがありますので、気をつけましょう。